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ジロラット[2015](赤)
ボルドーのアントル・ドゥ・メールにワイナリーを構え200年、伝統を守りながら常に向上心をもって
ワイン造りに励んでいる「デスパーニュ家」。 デスパーニュ家では計5つのシャトーを所有しており、家族でこれらを経営しています。1868年発 行のワインガイドブック『コック・エ・フェレ』にもデスパーニュ家のシャトーが記載されており、その歴 史の長さがうかがえるというもの。 こうして豊かなテロワールのもとで革新的な醸造のノウハウを駆使し、有名シャトーに匹敵する名 声を築いてきたのです。 世界各地のワイン好きを唸らせているデスパーニュ家の作品群ですが、特に日本で有名なのは ワイン漫画で大注目を集めた「シャトー・モン・ペラ」でしょう。そして今回ご紹介する「シャトー・ジロ ラット」は、デスパーニュ家が所有する畑の中でも最上の区画で得られたメルローをもって造られた まさに「最上級」の作品なのです。 集落名の「ジロラット」は、ガスコーニュ語で「陶芸家の地」を意味するとのこと。 なんでもこちらの地質は巨大な石灰層に支えられた粘土質で、同地の土は18世紀のボルドーの 町に次々と建てられた石造り建造物の原材料となったことでよく知られているということです。 そしてデスパーニュ家は、この地でメルローのみを高密度で栽培。これはブルゴーニュやメドックの著 名な畑で実施されている栽培形式ですが、ボルドー右岸でこの形式を導入したのはデスパーニュ 家が初めてなのだそうです。 さらにジロラットを語る上で欠かせないのが、その画期的な醸造方法。 ブドウは丁寧に除梗された後、手作業で直接新樽の中へ投入され、樽を回しながら発酵とマセ ラシオンを行うとのこと!つまり「発酵から樽熟成まで、すべて同じ樽を使う」という独特な醸造法 が採用されているのです。 樽をゆっくりと回転させることで、果汁と樽が触れ合い、ブドウのタンニンとオークのタンニンが溶け 合い、スケールが大きく滑らかなワインが生まれるのだそうです。 ちなみにハーラン・エステートのビル・ハーラン氏をはじめ、ジロラットには様々なワインメーカーが見学 に訪れているそうで、デスパーニュ家の醸造法が世界中から注目されていることが見て取れます。 また、2009年にロンドンで開かれたビオディナミワインの試飲会で、それらのワインが放つ繊細さと 深みのある味わいに打ちのめされたというデスパーニュ家は、これは挑戦すべき課題だと直感、ビオ ディナミ農法のコンサルタントである故・ジャック・メル氏の助けを借りてビオディナミの長い修行に乗 り出すことになったのだそうです。 最近チェックした商品
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