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シャトー・コス・デストゥルネル[1996](赤)
サンテステフで最も人気が高く、偉大なワインを生み出す2級シャトーコスデストゥルネル。
”コス”はフランスの古語で砂の丘のこと。その名のとおり、コス・デストゥルネルはサン・テステフ 村に入ってすぐ、ラフィットの隣の小高い丘に位置します。東洋のパコダ(神殿)をイメージ したオリエンタルな雰囲気の門と建物は、その特徴のあるシャトーとあいまってよく知られてい ます。 ブリュノ・プラッツの心のこもった指導のもとで、コス・デストゥルネルは、サン=テステフのなかで は最高の評価を得るまでになった。1982年以降、ここのワインは次から次へと当たりが 続いており、ほとんどのヴィンテージで、メドックで最上のワインを生産するのではないかと期待 できる。 このシャトーは東洋風のパゴダのような外観で、ポイヤックとの村境のすぐ北、その著名な隣 人『シャトー・ラフィット=ロートシルト』を見下ろす丘の背にある。メドックものにしては珍しく 、コスはブレンドに使うメルロの比率が高い(40%)ことと新樽を使う比率が高い(60%-100%) ことで他と一線を画している。 このメルロの比率はオー=メドックでは最も高い部類に入り、コス・デストゥルネルの最近のヴ ィンテージに目立つ、肉付きのよい、豊かな舌触りという個性を生み出している。1950 年代、1960年代とモンローズの後塵を拝してきたコス・デストゥルネルは、1980年 代に入ってボルドーで最も人気の高いワインのひとつとなったのである。 コス・デストゥルネルは、たとえば1993年、1992年、1991年といった難のある ヴィンテージで特に成功してきたことにも注目しておきたい。 ロバート・パーカー氏(講談社 『ボルドー 第3版』より抜粋)
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